新築住居のこだわり15のアイディアをご紹介します
今回は、実際に様々なアイディアを取り入れて、お客様の夢を実現したり、悩みを解決した例をご紹介したいと思います。
どの家も、ご主人や奥様、お子様がこだわった部分をとりいれた、家族みんなが満足できる家です。皆さん、幸せに暮らしていらっしゃいます。
大好きなお風呂で存分にリラックス
□ 夜景が見えるお風呂
高台にある分譲地を購入されたあるお客様ですが、その場所からは甲府盆地の夜景が大変きれいに見えました。そこで、「夜景を見ながらお風呂に入りたい」という希望になりました。とてもステキな夢ですよね。
そこで、夜景が一段ときれいに見えて、なおかつ、人の目が気にならない2階に浴室を設置することにしました。夜景の見える方向の窓には、透明ガラスを使用していますが、内側には目隠し用のブラインドも取り付けてありますから、女性でも安心して入浴できます。
□ お風呂で音楽を堪能
別なお客様からは、「お風呂に入りながら、音楽が聴きたい」という希望をいただきましたので、ユニットバスに音楽用のスピーカーを設置しました。
これなら、大好きな音楽を聴きながら、ゆっくりとバスタイムを楽しむことができます。とても充実した時間を過ごせそうですね。
洗面所は将来も見すえて
毎日みんなが使う洗面所も、ちょっとした工夫で快適な動線になります。
□ 洗面脱衣室が物干し場に変身
「うちは家族が多いから洗濯物が多いので、雨の日でも干せる場所が欲しい」。
そんな希望を受けて、通常は1階に設ける浴室と洗面脱衣室を2階に設置しました。また、洗面脱衣室は通常2畳のところを4畳ほどの広さにし、バルコニーもつけました。
これにより、よく晴れた日なら、洗面脱衣室内で洗濯した洗濯物を、すぐ前のバルコニーに直接干すことができますし、雨の日には、脱着式の室内物干しを使うことで、洗面脱衣室を物干しスペースに変身させることができるようになりました。
晴れの日も雨の日も洗濯物がたまらず、家族みんなが大満足です。
□ W洗面台で渋滞を回避
洗面台については、こんなお客様もいらっしゃいます。
この家族では、朝の洗面台の順番待ちが悩みの種でした。そこで、通常は洗面脱衣室に1か所だけしか設置しない洗面台を、2階にもう1か所設置しました。誰かが入浴していたりして1階の洗面脱衣室を利用しているときも、2階の洗面台を使うことができるようになりました。お子様が年ごろになり、洗面台の使用時間が長くなっても、2か所の洗面台がフル活躍すれば困ることはないでしょう。
収納はアイディア次第で暮らしが楽しく
次は収納に関する例を紹介します。
□ 外から使える便利な物入れ
ある家では、玄関の横に、外からでも使える物入れを設置しました。キャンプやガーデニング用品、スポーツ用品などのような外で使う道具や、タイヤなどの収納にとても重宝しています。
□ ブーツも収納できる大容量シューズクロゼット
大量の靴が散乱してしまうという悩みをもっていたご家族。
玄関と土間とつながるシューズクロゼットを設置したので、大量の靴をスッキリ収めることができるようになりました。ブーツなどのような高さのある靴だと、一般的な靴箱に収まりきらずに厄介ものになってしまいがちですが、このシューズクロゼットなら大きさ的に問題ありません。さらに、ゴルフバッグやスキー板など、大型のものもスイスイ収納できるので、玄関まわりをいつもすっきりさせることが成功しました。
□ セパレートタイプで飾り棚にもなる靴箱
もうひとつ玄関収納の例を紹介しましょう。
こちらの家では、玄関を広く見せるために上下セパレートタイプの靴箱をお勧めしました。この靴箱なら、目線の高さには収納が入ってこないため、同じサイズの玄関でも広く見えるという特長があります。下の靴箱の天板は、季節のお花や家族の写真等も飾れる、ちょっとしたスペースとして活用できます。
収納力を優先させるなら全面収納がお勧めですが、それほど収納を必要としていない場合には、一部全面収納、一部セパレートタイプをお勧めしています。
□ 引き出し式で使いやすいキッチン収納
キッチンの収納です。
調理台下の収納スペースを引き出し式にしました。小さな変更ですが、開き戸タイプに比べて通路をふさがず、収納力もアップしました。奥にしまったものも取り出しやすいと大変好評です。
□ 大量の本を押入れに2重で収納
本をたくさんお持ちのお客様向けの例です。すべての本をきれいに収納したいというご希望だったため、スライド収納を取り入れました。
押し入れは通常奥行90cm程度で、布団などを入れるには便利なのですが、本や小物を入れるには使いにくいスペースです。そこで、奥行き40cmの固定棚を奥に設け、手前には、左右にスライドする収納棚を設定しました。これだけの工夫で、収納量は1.5倍にアップ。
何を収納したいかということについて相談いただければ、知恵を絞って、こんな押し入れも作ることができます。
□ 大型のものも置ける屋根裏収納庫
あるお客様の場合、通常ムダになってしまう屋根裏の部分を利用して、大きな屋根裏収納庫が完成しました。このスペースなら、スーツケースのようなかさばるものも収納でき、便利です。
山梨の冬の寒さ対策、暖房に関するアイディア例
□ 夏はスッキリしまえる掘りゴタツ
寒さがこたえる山梨の冬はやはりコタツでくつろぎたいけれど、置き型のコタツは位置がずれてしまったり、座りにくく足がしびれる、夏場は押し入れにしまうのが大変、というお悩みをお持ちのお客様のために、掘りゴタツを提案しました。使用中に位置がずれたりすることはありませんし、椅子に座る感覚で使えて足がラクです。家具調なので、夏もそのままテーブルとして使うこともでき、しまいたい場合は、取り外して床下にそのまま収納できるようにしました。
□ 目障りなFFストーブを豪華な調度品に
山梨ではFFストーブを使用されているご家庭がたくさんあります。FFストーブは外気とつながった排気管をつけたストーブで、燃焼ガスを外に排出するので、室内に汚れた空気を残さない仕組みになっています。しかし、排気管をつけるために基本的には固定式となり、位置を変えたり収納できないというデメリットがあります。夏の間も出しっぱなしになるため、目障りだという悩みをもっていらっしゃるお客様のために、レンガのようなクロスを張って薪ストーブ調にして、豪華な調度品のように見える造りにしました。
そのほかにもアイディアいろいろ
□ 2階ホールを開放的なファミリールームに
2階のホールは、通常だと廊下として使用されることになりますが、ここを6畳程度の広さのファミリールームにしました。その分、子ども部屋は少し小さくなりましたが、家族が集まることのできる空間ができました。子どもたちも子ども部屋のこもることなく、この2階ホールで遊んだり本を読んだりできます。この2階ホールは1階のリビングと吹き抜けでつながっていますので、大人が1階、子どもが2階と分かれて過ごしていても、お互いの存在をきちんと確認しながら生活することができます。
□ 土足で入れる便利な趣味の部屋
アウトドアが趣味のご家族からの希望で、外から直接入ることができる「趣味の部屋」を作りました。この部屋はコンクリートの土間で、広さは10畳程度あります。多用途に対応できる趣味の部屋兼倉庫として活用されています。屋外で汚れた靴のまま玄関に入らなくても済むため、奥様のご機嫌もいいとのことです。
□ リビングの一角に気持ちのいいサンルーム
リビングの一角に、明るくて気持ちのいいサンルームを作りました。リビングの一部として、お茶を飲んだり、本を読んだり、時には絵を描くなど、趣味の場所としても活用できますし、もちろん植物を育てる場所としても最適です。天気を気にせずに洗濯物を干せる場所としても活躍しています。
新築住居のこだわり15のアイディア まとめ
いかがでしたか。
「こんな設備がうちにもほしい」、「このアイディアを真似したい」というようなものがあれば、ぜひご自分の家に応用してみてください。
家には、そこに住まう人それぞれのこだわりや、希望があります。私たちがそれを実現することによって、皆さん、とても喜んでくださいます。
「こんな希望があるんだけど、無理かな」などとあきらめずに、希望があれば、とりあえず口に出してみましょう。
そのためにも、まずはご自分の中で、新居に何が欲しいのか、何がやりたいのか、ということをしっかり把握しておきましょう。