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家づくりコラム

使い勝手のいい一戸建ての間取りのための10のポイント

新築一戸建て建てることになったとき、最大の楽しみは何と言っても間取りを考えることではないでしょうか。

でも、家族それぞれの要望をまとめるのは、案外大変なことです。

建ってしまった後に変更するのは容易なことではありませんし、間取りは毎日の生活を左右する大事な要素ですから、失敗はしたくないものです。

今回は、新築一戸建ての間取りを決める際に注意したいポイントについてまとめてみました。

収納計画に基づいて新築一戸建ての間取りを決めよう

まず、収納について。最初は余裕があっても、物はどんどん増えていきます。せっかく広い家に引っ越すのですから、美しい収納を目指したいものです。

せっかく広い収納スペースを確保したのに使いにくく、不便を感じてしまうようなことがないようにしましょう。

1.一戸建ての目安となる収納率を知る

収納計画を考える際には、「収納率」という目安があります。

家の床面積に対する収納面積の割合が収納率です。これは、一戸建てではだいたい12~15%と言われています。

ただし、各家庭によって物の量はかなり差がありますので、参考程度に考えておくのがいいでしょう。

2.一戸建てに置く自分たちの持ち物を把握する

まずはじめに考えなければならないことは、あなたの家にはどれだけの荷物があるのかということです。

おそらく大半の方が、ご自分で思っている以上に多くの物を所有していることと思います。

使っていないものを減らし、必要なものを見きわめてから、必要な収納スペースを検討しましょう。

3.一戸建てのどこに何を収納するかを決める

収納スペースをたくさん確保しても、必要な場所に必要な容量のスペースがなければ、意味がありません。

子供の勉強場所はリビングか子供部屋か、下着の保管場所は洗面所か寝室か、ゴルフバッグやアウトドア用品の保管場所は玄関でいいか、など各家庭の生活スタイルは様々です。

家族の生活スタイルを把握し、最適の設置場所や容量を決めるようにしましょう。

騒音問題で失敗しない一戸建ての間取りにしよう

家を建てた人が「失敗した」「後悔している」と語るポイントとして必ず入っているのが、この騒音問題です。

4.子どもが騒ぐ音について考える

とくに小さな子どもがいる家庭では、子どもの足音が気になってしまう方も多いと思います。
子どもが騒ぐのは仕方がないことですし、ある程度は自由にさせてあげたいですよね。
その対策として、過ごす時間の長いリビングや、客間の上は子供部屋を避け、主寝室や収納にしましょう。
またフローリングは、どうしても下に音が響きやすいので、クッションフロアにしたり、防音加工を施すなどの対応をしましょう。

5.一戸建ての外から来る音を考える

静かな住まいにするには音源を遠ざけることが有効ですが、家を取り巻く音環境は自分の力ではどうしようもできません。
リビングや寝室など滞在する時間が長い空間は、道路や隣家などの音源から離して配置するといいでしょう。
また音源に近い部分の開口部は最小限にとどめ、ペアガラスなどで遮音性を高めるのもひとつの方法です。

6.水廻りの音が気にならないように一戸建ての間取りを考える

浴室やトイレ、キッチンなど、水廻りは必ず音が発生する場所です。
寝室横にトイレを配置してしまうと、夜中に誰かが使用するたびに目が覚めてしまうことになります。また、ダイニングの近くにトイレを設けてしまうと、食事中にトイレの音が聞こえてしまうことになります。水廻りの生活音は、不愉快に感じるものがたくさんあります。
リビングダイニング、寝室などの居室と、水廻りの距離感は、適度に保つよう工夫するのがいいでしょう。

7.我が家が音源になってしまわないように

テレビやオーディオ機器を置くことが多いリビングや、ピアノなど楽器を演奏する部屋は、隣家にとって騒音の音源となってしまうことがあります。
隣家と接する面は開口部を最小限にし、防音性能の高いものにしましょう。

人が動く「動線」で一戸建ての間取りを決めよう

家族がどのように家の中を移動するかということも、一戸建ての間取りを決めるためには大切なポイントになります。

8.家事の動線を考慮するのが基本

家事は、生活する上で避けて通れないものです。

毎日の家事ルーティンが時間的・体力的に効率的で、負担を少なくできれば、よりゆとりのある暮らしにつながります。

洗濯に関しては、洗濯機・物干し場・収納が一連の流れになるので、この3つの場所が直線をなしていて、かつ距離を短くすることで、作業効率が高まります。

キッチンは、玄関近くに配置することで、買い物の荷物を運ぶ距離が短くなります。また、キッチン横にパントリーを設けることで、調理器具や買い置き食品などをすっきり収納できるでしょう。

キッチンとダイニングは、直線的に移動できるようにすることで、配膳しやすくなります。

掃除に関しては段差をなくし、置き家具を減らして収納を作り付けにするなどの工夫を凝らすことで、掃除しやすい空間となります。

また、行き止まりのない回遊型の間取りにすれば、掃除機もかけやすくなります。

9.家族みんなが動く「生活動線」はどうなっているか

生活動線は、家で生活する家族が移動する時に通るルートです。

リビングを通るときにテレビとソファーの間を通らなければならないとか、朝の忙しい時間帯に、家事動線と身支度する人の動線が重なって混雑してしまうとか、家族がストレスを感じるような配置や間取りは避けたいですよね。

生活動線をよく考えて、家族の動線が交差しない工夫をしましょう。

10.来客があったときの動線も忘れずに

お客様が来たときに、どのようなルートを通ることになるかということも大切なポイントです。

重要なのはプライベート動線とお客様の動線が重ならないということです。

玄関から客間への動線上に、家族が集まるリビングや浴室や洗面所など、生活感の出やすいプライベート空間を配置しないようにしましょう。

まとめ ~山梨で快適に暮らすための生活スタイルとは?

生活スタイルや考え方は、各家庭によって様々に異なります。

どんな間取りにも長所・短所があり、ある家庭にとって住みやすい家が、あなたのご家族にとって良い家かどうかはわかりません。

使い勝手のいい間取りを考えるために一番いい勉強になるのは、工務店の現場見学会に参加することです。

現場見学会というのは、実際にそこにお住まいの方の好意により、その工務店が建てた家を見学させてもらうものです。その場所で夢の暮らしを実現されているのを見るわけですから、様々な工夫を見ることができます。

今回もお読みいただき、ありがとうございました。
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